KENです。
前回は、シノン城(Forteresse Royale de Chinon)へ入城して主にジャンヌダルク関連の展示について紹介しました。
今回は、シノン城の他の建物を紹介します。
アイキャッチ画像は、王の家からボワシー塔の間にある通路から撮ったもの。写真左のクードレ塔と橋のバランスが良いなと思って撮影しました。
ボワシー塔
13世紀後半~14世紀初期に建てられました。これって教会で良く見られる天井で、リブヴォールトと呼ばれています。
それぞれ、石やレンガなどで強固に建造された天井「ヴォールト」が架けられており、ヴォールトにはリブと呼ばれる骨組みのような細い石材が✖印を描いていてヴォールトを補強しています。
風車塔
写真はないです。アンジェ城もそうなんですが、肝心の風車がないので撮影する気がしませんでした。
ということで、もう見るべきところはないのかってことになりそうですがそうではありません。
シノン城にはもう一つ大きな見所があります。
クードレ塔(Tour du Coudray)
戦時下には、避難所として使われ落とし格子が上から降ってきて塔を守ったそうです。落とし格子とはトゲ付きの格子で刺さると痛いではなく遺体になりますってアンジェ城でも同じこと書きました。
逆に平和な時は、ゲストを迎え入れる場所として使われました。ジャンヌ・ダルクもこの塔に宿泊していました。ここは涼しい場所でありかつ冬は暖炉としても使えるからです。
煙を出すための穴が沢山あります。ただし、この穴は煙のためだけではなく
こういう使い道もありました。この鳩は作りものでした。
さらに下へ進んでいきます。この辺まで来るとそれなりに涼しくなってきます。
牢屋として使われていたこともあり、有名な囚人として最後のテンプル騎士団長ジャック・モレー(Jacques de Molay)が捕らえられていました。
テンプル騎士団は、12世紀にエルサレムを巡礼する者たちを保護するために設立された修道僧の騎士団によって建設されました。テンプル騎士団は右の写真を見るとキリストの磔シーンのような跡が見えると思います。
さらに、下へ行くとヒンヤリしてきます。途中の看板でIce storeと書いてありましたがまさにその通りです。
謎の空洞?
下が見えない穴がありますが、看板を見るとlatrineと書いてありました。フランス語で水で流れないトイレです。古い言い方だとボットン便所です。この言い方はまだ使うのか?
で、まだ下があります。この辺は既に寒いどころか床が滑ります。
この辺で見事にスっ転びました!(>_<)
しかもまだ下があります。ようやく行き止まりが見えてきましたが、これ以上転ぶのも嫌ですし何より持っているカメラが壊れても困るので、望遠レンズで行き止まりのプレートだけ撮影しました。
この柵の奥から外界へ逃げ出したとのこと。当時逃げ出した人たちは滑って大けがしなかったのかがもの凄く気になります。
★★★
ということで軽くケガもしたのでクードレ塔を脱出します。
他にも犬の塔があります。近くに猟犬を飼う犬小屋があったため後付けで名づけられたらしいのです。地下へ続く道がかなり奥深そうだし、先程転んだばかりだったので行くのはやめました。
感想
クードレ塔の下へ行く時は貴重品は滑って落とさないよう気を付けてください
次回は、シノン城のチケットオフィスまで戻りお土産を買って、さらにワイン屋とお菓子屋でお土産を買ってシノンを後にします。
関連商品・・・無事だったカメラとレンズ