KENです。
前回は、カタコンブのあるダンフェール・ロシュロー広場(Place Denfert-Rochereau)で2時間待たされました。
今回は、ようやくカタコンブの内部を見学します。
カタコンベとは
カタコンベは、2世紀頃から5世紀初めにかけて作られたキリスト教徒のお墓に使われた、ほらあなや地下の洞窟のことです。
何故地下にお墓を作ろうとしたのかというと、地上だと高い場所代(使用料)を支払わなければならなかったからです。
現代と全くおなじです。
東京地価高すぎー
また、キリスト教が迫害を受けていた時代には、カタコンベを隠れ家として信仰を守り続けていました。
ちなみに、ローマ市内には大小合わせて60ものカタコンベがあります。
一般的には、イタリア語のカタコンベで呼ばれています。
カタコンブはフランス語読みです。
カタコンブ・ド・パリ (Catacombes de Paris)
パリの地下には、全長約300kmに及ぶ市営の地下納骨堂があります。
18世紀が終わる頃、パリで人口爆発が起こって、お墓を作る土地が圧倒的に足りなくなってしまいました。
教会に埋葬料を払えるほど裕福でない人々のための中央集団埋葬墓地であるサン・イノサン墓地では、何層にもつまれた死体が腐敗し、衛生面で大きな問題となり疫病が発生してしまいました。
そこで、かつて石の採掘場だった場所を利用して遺体を安置しました。
ここには600万人以上の遺骨が納められていて、見学できるところは全長でおよそ1.7km、地下20mの場所とのこと。
前置きはここまでにして、早速中へ入ります。
見学スタート!
地下道に入ってしばらく進むと次の看板が見えてきます。
『止まれ!ここが死の帝国である』(Arrête! C’est ici l’empire de la Mort)
そこからすぐに次の看板が見えてきます。
「お触り禁止・禁煙(左)」「フラッシュ禁止・お触り禁止(右上)」「万引き禁止(右下)」
万引き禁止!?
理由は、もう少し先へ進むと明らかになります。
この先へ進むと骨、骨、そして骨で埋め尽くされています。
骨のハート
骨の柱
骨の壁
ここで、1つ気づいたことがあります。
ほ、骨がない!
次の十字架をよく見てください。下の方が明らかになくなっています。
他にもいくつか歯抜け状態になっているところがあったので、恐らく誰かが盗みだしたのではないかと思います。
ですので、看板に万引き禁止と書いてあったわけです。
また、メインの通路以外は柵が配置してあり、先へ進めないようになっています。
下手をしたら生きて帰れなくなりますので、無理やりこじ開けるようなことはやめてください。
私は、並ぶのに時間がかかった分、撮影に時間を掛けましたが、私の後ろに並んでいたアメリカ人の若い男性陣はろくに写真も撮らずにパッパッと進んで行ってしまいました。
もったいない
ただ、入場制限をしているおかげで中で渋滞することはなくゆっくりと撮影が可能だったので、2時間並んだかいはあったかなと思います。
次回は、カタコンブを出て恒例のお土産タイムへ入ります。