ベルギーその34(ブリュッセル編PART20)【現代の科学力を超えた話も出てくるタンタン10,13,14,15作】

Capitaine Haddock et Professeur Tryphon Tournesol

KENです。

前回は、タンタン(TIN TIN) の第4~8作を紹介しました。

今回は、第10,13,14,15作を紹介します。

アイキャッチ画像は、ベルギー漫画センターにあるオブジェ

※やはり、ネタバレを含むのでご注意ください

 

第10作「ふしぎな流れ星(L’Etoile mysterieuse)」

ペーパーバック版 ふしぎな流れ星 (タンタンの冒険)

タンタン達が散歩をしていると、北斗七星が北斗八星になっていることに気づきます。

天文台で観察をしに行くと、流星が地球に激突して地球がなくなってしまうと聞かされます。

結局、流星は近くを通り過ぎるだけで地球は無事でしたが、流星の一部が隕石として地球に落下します。

なんと、その隕石には地球にない未知の物質が含まれていることが分かったので、タンタン達はその隕石を探しに長い航海に出ます。

もちろん、それをつけ狙う敵も出てきて様々な妨害工作をされるのですが、最後は未知の物質「カリステン」を見つけます。

このカリステンですが、隕石から雑誌の表紙のような巨大キノコが出てきます。

これがなんと、近づいた物を巨大化してしまう特徴を持っています。

タンタンでは初めて現代の科学力を超えた話になっているのでちょっとビックリしました。

★★★

CG映画「タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密(The Secret of the Unicorn)」に関連する、第11作「なぞのユニコーン号(Le Secret de La Licorne)」、第12作「レッド・ラッカムの宝(Le Tresor de Rackham le Rouge)」についてはこちらを参照ください。

 

 

第13作「ななつの水晶玉(Les Sept Boules de cristal)」

ペーパーバック版 ななつの水晶球 (タンタンの冒険)

この作品あたりからレギュラー勢が固まってきます。

ハドック船長、ビーカー教授にデュポン・デュボン刑事が登場します。他にも準レギュラー勢も何人か出てきます。

第12作レッド・ラッカムの宝の最後で、ハドック船長の祖先ハドック卿が住んでいたムーランサール城をハドック船長とビーカー教授が買い取りました。

そこにタンタン達が遊びに行くところから話が始まります。

話の冒頭で、ハドック船長とボードビル劇場に大道芸などのショーを見に行きますが、そこには第6作かけた耳(L’Oreille cassee)で登場したアルカサル将軍がナイフの大道芸をしていました。

どうやら、サンテオドロス共和国のクーデターに成功したと思ったら、再度タピオカ将軍にクーデターを起こされて国を追い出されたとのこと。

国を追い出されたからって大道芸人になるなんて話は聞いたことがないですw

他にも歌手のカスタフィオーレが出てきます。

さて、肝心の本編は、ボードビル劇場に出場した予言を行う夫婦が、ある映画作家が病で倒れることを予言し見事的中させます。

その映画作家は、インカ文明を調査する旅に同行しつい最近帰ってきたばかりでした。

その旅に同行した7人が突如として昏睡状態に陥り、ビーカー教授も何者かにさらわれてしまいます。

ビーカー教授を連れ去った犯人がペルーに渡ったことを突き止めたので、ペルーへ向かおうとするところで話が一旦終わります。

ななつの水晶玉というのは、7人が気絶している現場にはガラスの破片が落ちていて、ビーカー教授がさらわれる時には水晶玉が意思を持ったような動きをしていました。

この水晶玉は何かのトリックか超常現象なのかは次回分かります。

 

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第14作「太陽の神殿(Le Temple du Soleil)」

ペーパーバック版 太陽の神殿 (タンタンの冒険)

前回の続きで、ビーカー教授を追ってペルーまで来ます。

どうやらビーカー教授をさらった相手はインカ帝国の使いということで、白人にいじめられていたところを助けてあげた地元の子供ソリーノと一緒にインカ帝国のある山奥まで行くことになります。

インカ帝国まで苦労をしてたどり着くのですが、捕まって処刑をされそうになってしまいます。そこで、タンタンは「日食」を利用して私は神の使いだから処刑をやめるよう演技をして事なきを得ます。

インカ帝国の王様に、7人の呪いや水晶玉のトリック?について聞きますが詳細は伏せておきます。

第15作「燃える水の国(Tintin au pays de l’or noir)」

ペーパーバック版 燃える水の国 (タンタンの冒険)

巷で、車にガソリンを入れると爆発する事件が多発しており、タンタン達が原因を探っていくとどうやらケメドという国から来た石油タンカーが怪しいということがわかります。

ケメド国で首長のベン・カリシュ・エザブから話を聞くと、現在石油採掘のためにアラベクス社と契約をしているが、バブエルエルという悪党がスコイル石油の力を借りてモハメッドとアラベクス社を追い出して政権を握ろうとしているとのこと。

バブエルエルはモハメッドの子供アブダラーを誘拐するのですが、タンタンが救出しに行きます。

話を大分端折ってしまいましたが、途中でファラオの葉巻に出てきた準レギュラーの商人オリベイラや黒い島の秘密で捕まえたミュラーが再び登場します。

次回は、第18,19,20作を紹介します。