【賓客の間でついに伝説のトイレを発見】フランスその112(シャンボール城編PART3)

Chambord Garden

KENです。

前回は、シャンボール城内に正面から入らず、カフェの横にある4輪馬車の間(Salle des carrosses)と宝石の間?(Dépôt lapidaire)を見学しました。

今回は、いよいよシャンボール正面に入ります。

※この写真は2017年に新設された庭園です。庭の周りは水で囲まれていますが、トイレではないので用を足してはダメです!

全部紹介するのもあれなので、気に入ったものだけ紹介していきます。

ということで、0階(日本の1階)から紹介します。

まずは、正面におかしな階段が見えます。

二重螺旋階段(Escalier à double révolution)

Escalier à double révolution

フランス語だとレボリューションて書いてあるんですが、螺旋とか回転の意味があるのでしょうか?

この階段は、ルーブル美術館の「モナ・リザ(Mona Lisa)」で有名なレオナルド・ダ・ヴィンチが製作しました。彼は、発明家としての一面も持っていてダヴィンチの家にはその発明品なんかがあります。

ちなみに、レオナルド・ダ・ヴィンチを看取るフランソワ一世なんて絵画もあります。

François Ier & da Vinci

このシーンほんとに存在するのか?

調べてないのであれですけど、何か勘違いしてるような。

この絵画は、以前にツアーで訪れた時に撮ったものなんですが、今回見つかりませんでした。どうやらこれはレプリカで、オリジナルはダヴィンチの家(Château du Clos Lucé)にあるようです。

ちなみにツアーだと、ここから程近いダヴィンチの家に行くのですが、まあ正直ビミョーなので行かなくても良い気はするのですが・・・。というか、あれってクロ・リュセ城って城だったのも今知ったぐらいなので。

とかなんとかいって、その時のツアーを一応紹介しておきます。

ロワールの古城めぐり シャンボール城&シュノンソー城&ル・クロ・リュセ 日本語ガイドツアー<デラックスWi-Fi付バス/洞窟レストランの昼食付>by Mybus

狩りの間(Salle des Chasses)

ウサギがカワイイよ

rabbit

 

キツネのエグイのもあるよ

fox & bird

 

鹿との対決もあるよ

dogs vs deer

ツッコミ担当

シャンボールといい先程訪問したシュベルニーといい鹿との対決は宿命です

だって狩猟用のお城だもの。

動物の争いとかの描写って結構リアルなものが多くて、ルーブル美術館にもあります。

SNYDERS painting

SNYDERSが何点か描いているのでルーブル美術館にお立ち寄りの際は探してみてください。場所は忘れてしまいました( ̄▽ ̄;)

あと、フランソワ一世の勘違い絵画

François Ier

女性がフランソワ1世カッコイイって感じの描写になっていて、フランソワ1世にゴマすってるとしか思えない。

★★★

つづけて、1階(日本の2階)

総督の間(Chambre du gouverneur)

Chambre du gouverneur

マリーアントワネットの肖像画

Antoinette
素人でも名前くらいは知っている超有名人ですが、案外絵画とかなかったりするんですよね。

ベルサイユ宮殿にも一応ありますけどもっと歳を取っているものしかなくて、若かりしころの肖像画て案外見かけないのでアントワネットファンにもオススメ。

賓客の間(Appartements d’invités)

ついに念願ではないのですが、前から特集していて一度見たかったものを発見しました。

穴あき椅子(chaise percée)&おまる(pot de chambre)

chaise percée

pot de chambre

昔の国王や王族の方々と廷臣達はこれらの物に用を足していたわけです。男女関係なく、太陽王ルイ14世やマリーアントワネットですらそうでした。

ただ、ベルサイユ宮殿にはなくイスがなく、隣の離宮プチトリアノンにあるらしいのですが見逃してしまい、結局一度も見ることが出来ずにいたので運がよかったです、ウンだけに。

詳しくはコチラを参照してください。

 

ここでは、来賓用に用意された使用済みポットを、使用人が地上階や城のロフトにあるトイレに捨てていたそうです。地上階はまだしもロフトは良いのか・・・。

★★★

運気も上がったので、続けて2階(日本の3階)へ。

ヴォールトの間(Salles voûtées)

Salles voûtées

石やレンガなどで強固に建造された天井のことを「ヴォールト」といいます。ここでは、フランソワ一世のシンボルである火の精霊サラマンダーとフランソワのFが幾重にも架けられています。

「私は聖なる火をまとい、悪を消す」といった意味合いでサラマンダーはフランソワ一世のシンボルになっているそうです。

また、ヴォールトは教会の天井を支えるのにも利用されています。ヴォールトについて以前詳しく書いたのでその時の記事も参考にしてください。

 

狩猟の間と武具の間

狩猟の間は謎のゾンビイラストの個展のせいで展示がありませんでした。

フランスでは分かりませんが、アメリカだとゾンビ物のドラマや映画って人気で、今だとウォーキングデッドなんてのが人気があるみたいです。私はアメリカのドラマは大好きですが、ゾンビは好きではないので見ていません。

狩猟の間は、以前訪れた時に撮ったものがあるのでUPしておきます。

deers

これだけ鹿をハントしてきたってことですね。

あと、武具の間は工事中でした。

屋上

工事中でした。教会っぽい、フライボワイヤン様式?

ここから、アイキャッチ画像にUPした広大な庭に描かれたユリの紋章が見えます。

この後、庭に出る予定でしたが、暑くて行く気が失せました。

感想

狩猟の城なのに、鹿の代わりにゾンビを展示するのはちょっとどうかと思いました。

個展を開くのは全然OKだと思います。ベルサイユ宮殿で村上隆のコラボが以前にあってそれなりに楽しめましたし。ただ、オリジナリティを無視してまでやるものではないと思います。

次回は、城の外に出て特設会場で歴史ショーを鑑賞します。