【タンタンの展示の再現度が高かった!】フランスその108(シュベルニー城編PART2)

TINTIN & Haddock

KENです。

前回は、シュベルニー城(Château de Cheverny)を見学しました。

今回は、世界的有名マンガのタンタンの世界を再現した特別展示を観賞します。

アイキャッチ画像は特別展示がある建物入口近くの壁にて

タンタンの特別展示はチケットオフィスの隣にあります。特別展示といっても期間限定ではないので、いつ行っても見ることが出来ますよ!

ムーランサールの秘密(Les Secrets Des Moulinsart)

※英語だとTHE SECRETS OF MARLINSPIKE HALLとなっていて微妙にマーリンスパイクが分かりづらい・・・。

タンタンの話をざっくり説明すると、

ルポライターのタンタンが愛犬のスノーウィと様々な国をまたにかける冒険活劇です。

TINTIN & Snowy

ルポライターといっても仕事をしていたのは初めのうちだけで、映画インディジョーンズやシャーロックホームズのような冒険と推理が主になっていきます。

話の中で、

ユニコーン号という船の船長をしていたハドック卿を先祖にもつハドック船長

Captain Haddock

国際警察インターポール所属のへっぽこ警部デュポン・デュボン(そっくりだが兄弟ではない)

Dupont et Dupond

天才発明家ビーカー教授

Le professeur Tournesol

を友人にします。

さて、このシュベルニー城とタンタンがどう関係しているかというと、ハドック船長の祖先が残した城のムーランサール城のモデルがこのシュベルニーなんです。

左右対称なところとかがソックリですね👬

マンガのコマは第12作「レッド・ラッカムの宝(Le Tresor de Rackham le Rouge)」から。

タンタンは、ベルギーのブリュッセルに家がある設定になっていますが、作品が進むとほぼ自宅のシーンがなくなりほぼこのムーランサール城に居候状態でした。

ちなみに、ムーランサール城はベルギーのゲント(Gent)にある設定。

マンガを読んでいった方がもちろん楽しめますが、さっき紹介した登場人物だけ抑えておけばそれなりに楽しめるはずです。

ということで、いざ展示を見ていきます。

ユニコーン号とムーランサール城の秘密

この2つは映画ととても関係したものです。ユニコーン号の模型のマストの中にはお宝の地図があります。2つ目右の写真は、タンタンがムーランサール城で捕えられたところを木材に布切れをくくりつけてレンガを壊しているシーンです。

レンガを壊した先は物置になっているのですが実は・・・。この後の話は私のブログを読んでくださいw

以前特集を組んで全作品+2011年のスティーブン・スピルバーグが監督した映画について紹介しました!

ビーカー教授の研究室

ビーカー教授は映画未登場ですが、また映画次回作を作る予定があるらしいので、次は間違いなく出てくると思います。

これは、第18作「ビーカー教授事件(L’Affaire Tournesol)」で、超音波でガラス等を破壊する装置です。映画でもオペラ歌手のカスタフィオーレ夫人がこのネタのオマージュで歌声でガラスを割る描写がありました。

実際に、現実世界でも歌声でガラスを割ることが出来る人はいます。

タンタンの居候しているっぽい部屋

マンガの中ではこのような衣装部屋っぽい描写はないので、ここのオリジナル設定だと思います。

どの作品の衣装か写真手前から説明します。

青いチャイナ服は、第5作「青い蓮(Le Lotus bleu)」

上にドラゴンボールのチャオズがいつも被っているような赤い玉がついた帽子も一緒に置いてあります。ちょっと帽子について調べてみましたが、キョンシー帽とかチャイナハットとか正確な名前がないようです。

袖にボタン付きの軍服っぽいのは、記念すべき第1作「タンタン ソビエトへ(Tintin au pays des Soviets)」

とにかく旧ソ連が悪者扱いされていて冒頭から電車爆破などが起きて、内容は粗削りだけどスピード感のある展開が面白かったです。

探検隊っぽいのは、第2作「タンタンのコンゴ探険(Tintin au Congo)」

これが、一番の問題作でサイをダイナマイトで爆破します!

どこかの保護団体から苦情がくること間違いなしです。

タータンチェック柄の衣装は、第7作「黒い島の秘密(L’Ile Noire)」

タータンチェックといえばスコットランドということで、スコットランドから黒い島へ渡りました。

西部劇っぽい衣装は、第3作「タンタン アメリカへ(Tintin en Amérique)」

この作品で、実在の大物マフィアであるアルカポネが登場したのにはビックリしました。

1番奥の砂漠を歩く時の衣装は、第4作「ファラオの葉巻(Les Cigares du pharaon)」

そして衣装の隣では、タンタンが逆立ちしています。

TIN TIN

これは、第23作タンタンとピカロたち(Tintin et les Picaros)で、タンタンがハドック船長に「カスタフィオーレ夫人が逮捕?まさか!」と言っているシーン。

謎の鑑賞ルーム?

Trick Art?

この鑑賞ルームは、第21作「カスタフィオーレ夫人の宝石(Les Bijoux de la Castafiore)」のワンシーンです。これは、ビーカー教授が初めてカラーテレビを実用化させたシーン。

まだモノクロテレビだったんですタンタン連載当時の1940年頃は。
しかし結局うまく映らなくて、トリックアートみたくなってしまいました。

このあと物が6つに見えるとか言われて、現実のコマもブレたように描かれていたのが印象的でした。そのシーンが写真の一番右のコマ。

潜水艇サメマリン号

作ったのはもちろんビーカー教授です。

タンタンは翻訳のセンスが物凄く効いたものになっていて、サメ+サブマリン=サメマリンと。

この沈んだ船がハドック船長の先祖のハドック卿が乗船していたユニコーン号の末路です。沈んだ船から実は、このムーランサール城がハドック卿の持ち物ということが判明します。

ちょうどムーランサール城は売り出し中だったのですが、お金がありません。

しかし、サメマリン号の特許技術が売れたおかげで、ビーカー教授にお金が入りムーランサール城を買い取ってもらえたのでビーカー教授には頭が上がりません。

ちなみにサメマリン号は電気で2時間動く設定になっていました。発刊されたのが1944年ですが、今まさに現実になりそうな技術を既に考えついていたのは、作者エルジェ氏の凄いところです。

感想

名シーンの再現や古い資料というかマンガも置いてあったりとファンからしても中々楽しめましたし、知らない人でも時間があるのなら見ても良いと思います。

まあ、城の前にタンタン達の看板を置いたりとかもう少し城ともコラボしてほしいかなとは思いました。

ちなみにホームページによると、サメマリン号の部屋はミーティングルームとしての貸し出しもしてるそうです。

次回は、犬小屋を見てから恒例のお土産タイムに入ります。