【RPGに出てきそうな城】フランスその117(アンジェ編PART1)

Château d'Angers

KENです。

前回は、ブロワからトゥールまで電車で向かい、30分遅れながらアンジェ方面の電車に乗り込みました。

今回は、アンジェ駅から駆け足でアンジェ城へ向かいます。

写真はアンジェ城の入口上方になります。空洞部分は弓部隊が矢を放つための部屋です。

アンジェ(Angers)到着

駅に到着し、外に出ると道路にトラムの線路が架かっています。

このトラムですが、事前に調べていました。

街の中心部であるアルザス通り(Rue d’Alsace)は通るのですが、残念ながら城とは微妙に場所が違っていて乗るメリットがないので徒歩で城まで向かいます。

※ちなみにアルザス通りには有名デパートのギャラリーラファイエット等があります。

まずは、このアンジューのマルゲリータ像(Marguerite d’Anjou Statue De Paul Belmondo)を目印にします。

Marguerite d'Anjou Statue De Paul Belmondo

歩いてそこから北東へ進むとドラアージュ通り(Rue Delaage)という大通りに出ます。

そこからは西へ進んで数分すると城が見えてきます。

この辺でやたら観光客が待機してるのを見かけましたが、城は既に開いている時間なので疑問に思いましたが、どうやら周遊のプチトラムを待っていた模様です。

petit train

このプチトランが結構あちこち回るみたいなのですが、時間がないのでスルーして城の正面入口へ向かいます。

アンジェ城(Château d’Angers)

正面の車は、フランス文化財センター(Centre des monuments nationaux)の公用車のようです。

あまり詳しくはないのですが、フランスの歴史的重要文化財の保護団体とのことで、城の何カ所かで見かけたので城と一緒に撮っても良いかなと。

ここは、17の塔が城を守るようにそびえているとよくネットでは書いています。しかし

ツッコミ担当

上を見上げるほど塔はそびえ立ってないよな?

調べてみましたが、元々は城の城壁よりも10mほど塔は高く作られており、それこそそびえ立っていたようですが、16世紀頃に高さを揃えるように削ったそうです。

敵の様子を探るなら高い位置にある方がが良い気はするのですが、そのかわり城からの視界が狭くなるし見映えも悪いので削ったのだと思われます(多分💦)

入る前にのんびり城の回りの塔を撮影したろと思っていたのですが、30分時間が押してるのでとっとと入口の方へ向かいます。

 

gate

このタイプの門てあまり見たことがないんですよね。

ドラゴンクエスト等のRPGで夜に城の前に来ると、橋は上がっていて「王様は寝てるから明日来い!」て門番に言われるパターンの橋つき門です🚪

城が攻撃されたときは、橋が上がって出入り口は落とし格子で塞がれて写真の上の方にある穴から矢が飛んでくることになります。落とし格子とはトゲ付きの格子で刺さると痛いではなく遺体になりますと。

さて、この時間は橋が上がっているので中のチケットオフィスで入場券を買います。

チケットオフィスから黙示録の回廊へ

公式ページにある料金表のリンクを貼っておきます。

ちゃんとは調べていないので確証はありませんが、ここの最大の目玉である「黙示録」のタペストリーと礼拝堂は時間限定でガイドさんが案内しているようです。(日本語はモチロンありません!)

チケットを購入し、中に入ると同時に真っ先にこの城のハイライトであるタペストリーのある黙示録の回廊へ向かいます。黙示録ギャラリーは城の一番奥にあるので少し距離がありますが、5分ぐらいしかかかりません。

左の建物が回廊になります。見ての通り元々あったL字型の建物跡に20世紀半ばに設けられ、タペストリーの保存と鑑賞が出来るよう度々改装が行われました。

写真右側の古い部分と比べるとえらい違いです。

黙示録の回廊の鑑賞については次回から紹介します。そのまえに一つだけ他のタペストリーの話をさせていただきます。

貴婦人と一角獣(La Dame à la licorne)

À mon seul désir

黙示録と人気を二分する有名な6枚のタペストリー「貴婦人と一角獣」がパリのクリュニー美術館(Musée de Cluny)に展示されています。この写真は、6枚のタペストリーのうちの1つでタイトルが「たった一つの望み(À mon seul désir)」です。

一角獣ことユニコーンは清らかな乙女を守護する獣として描かれることが多いので、美しいイメージが多いです。

ということで、黙示録の前に貴婦人と一角獣の記事も合わせてどうぞ

 

 

一方、黙示録は次回以降説明しますが、どちらかというとおどろおどろしいものが多いです。ただ、タペストリーの枚数が6枚どころか77枚ものタペストリーが納められているのでその多さには圧倒されますよ。

ということで、次回はいよいよ黙示録を紹介していきます。