【黙示録には変な化け物がたくさん登場します】フランスその120(アンジェ編PART4)

The Beasts

KENです。

前回は、アンジェ城のタペストリー「黙示録」全6章のうちの2章を紹介しました。

今回は、3,4章を紹介します。

アイキャッチ画像は、海の化け物(The Beast of the Sea)

第3章 目撃者たちと化け物たち(The Witnesses & Beasts)

The Witnesses

キリストが自身の言葉を伝えさせるために2人の目撃者を派遣します。しかし、様々な怪物が目撃者を殺してしまうお話になっています。

タペストリーの左半分は、2人の目撃者たちが天から水が降り注がないよう蛇口を閉めて民衆たちに炎を吹きかけています。

意味が全く分からないですけどなんかエグイ。

タペストリーの右半分は、2人の目撃者たちが川の水と血をかき混ぜています。

ツッコミ担当

なんのこっちゃ

目撃者たちの死(The Death of the Two Witnesses)

The Death of the Two Witnesses

早々に殺されてしまいます。犯人はどうやらイングランド王のエドワード3世(Edward Ⅲ)です。

目撃者たちの復活(The Resuscitate of the Two Witnesses)

The Resuscitate of the Two Witnesse

早々に復活します

大天使ミカエルとドラゴンの闘い(Saint Michael Fights the Dragon)

Saint Michael Fights the Dragon

ミカエルとその部下が天でドラゴンと戦い、ドラゴンを地上に落とします。

海の化け物(The Beast of the Sea)

The Beast of the Sea

海から来た化け物は反キリストの象徴だそうです。

一方ドラゴンはサタンが具現化したもので、海の化け物と同盟を組みます。

ドラゴンは、ローマ帝国を示しているそうです。7つの頭はローマ帝国の有名人7人分を指しているとか。

あと、よく見ると杖の形がフランス王家の紋章であるユリの花の形をしているんですよね。

ここで3章は終わりですが、4章にも化け物が出てきますのでこのまま続けます。

第四章 地上の化け物(The Beasts of the Earth)

The Beasts of the Earth

地上の化け物は予言者をかたって、危険な太陽光線が地上に降り注ぐと語ります。

それにだまされて化け物を崇拝しだす者達が現れると。

想像の化け物への崇拝(The Adoration of the Image of the Beast)

The Adoration of the Image of the Beast

海の化け物はカルト的な宗教をといて不信心な者たちを取り込んでいます。

地上の化け物は「いいぞ、いいぞ、もっとやれ」と傍観しています。

その一方で、信心深い者たちは処刑をされていきます。

ジオン山の羊(The Lamb on Mount Zion)

The Lamb on Mount Zion

羊=キリストです。再び登場、羊の横にいる4匹の動物+天使はキリストの使徒です。

ライオンがマルコ、牛がルカ、人間(天使)がマタイでこの4人は四福音書記者と呼ばれています。

バビロンの崩落(Announces the Fall of Babylon)

Announces the Fall of Babylon

罪深き、神を信じぬ国が砂上の楼閣のごとく崩壊していく様です。

バビロンの街にある天まで届く塔をバベルの塔と言います。

ブリューゲルという画家が描いており、日本にもバベルの塔の絵が来日したことがあります。

ちなみに私はオーストリアの美術史美術館で見たことがあります。

有徳の人々の永眠(The Sleep of the Righteous)

The Sleep of the Righteous

反キリストの化け物に逆らって永眠された方々が天使に連れられて被昇天していくところです。

何故被昇天というのかというと、自分で昇天出来るのはキリストだけなんです。

聖母マリアでさえ自分では昇天できないので、天使の力を借りて被昇天します。これを聖母被昇天といい、聖母被昇天を題材にした絵画はヨーロッパ各地で見ることが出来ます。

この辺りの聖書ネタをもうすこし知りたい方はこちらを参考にしてください。聖書を題材にしたステンドグラスに合わせて解説しています。

 

 

選民の収穫(The Harvest of the Elect)

The Harvest of the Elect

キリストを信じたものは収穫を得られますよです。

何故王様が収穫してるのかと思ったら、どうやらシャルル5世らしいです。

シャルル7世以外はよく知りません…

シャルル7世はジャンヌダルクや財政担当のジャッククールを裏切った有名な人なので覚えておいても損はないです。

神の怒りが頂点に(God’s Wrath Overflows)

God's Wrath Overflows

神は怪物たちの行いにキレて、怪物達を血の川に流してしまいます。

小さい悪魔は川へ道連れにしようとしますが、神は耐え抜くと。

破滅のブドウ収穫(The Grape Harvest of the Damned)

The Grape Harvest of the Damned

さっきのシャルル5世の収穫と対をなしているみたいですが、意味はよく分かりませんでした。

何故にブドウは悪なのか

次回は、最後の第5,6章を紹介して感想を述べます。