イギリス2017その19(リーズ城編PART3)【城内のみどころを紹介します】

Leeds Castle

KENです。

前回は、リーズ城の森と湖を歩きながら、白鳥が黒鳥をイジメている衝撃映像を撮りました。イジメをするのは人間だけではないですね。

今回は、いよいよリーズ城内(Leeds Castle)に入ります。

アイキャッチ画像は、城への入口に向かう途中にて。写真のアーチ部分(Bridge Corridors)をくぐると城内への入口があります。

リーズ城とは

起源は9世紀に遡ります。元々はノルマン征服以前のサクソン人が所有していたもので、1090年にウィリアム2世がヘイスティングズの戦いでの功績を称え、従弟であるノルマン貴族に与え12世紀になって石造りに建てかえられました。

王族の所有となったのは13世紀のエドワード1世の治世で、王妃エレナーに献上されて王宮となったそうです。

その後は、主にフランスの王女に所有権が渡ったため、フランス王室らしい室内装飾が施されるなど、中世を通して優雅さと気品に満ちた城となったそうです。

いざ、入城

Leeds Castle front

お土産屋とトイレが左右にあるところを過ぎると、城の正面が見えます。

写真にある正面の入口から入るのかと思いきや、ここからは入らず、城右手の方から階段を下りて川に沿うように歩いて行きます。ネタバレを少しすると、見学の最後に城の正面から出るという面白いコースになっているんです。

Bridge Corridorsと呼ばれたアーチをくぐったところに城の入口があります。

初めに酒蔵のようなところを通り、階段を上るとようやく城の入口ともいうべき部屋に着きます。

そこには、ラミネート加工されたA4サイズの貸し出しガイドが置いてあります。

日本語もあったのでそれを読みながら場内を回りました。音声ガイドよりも読み直しができるので便利で分かりやすくとても助かりました。

中でも気に入ったものを挙げていきます。

城内の中でも最も古い部分のひとつである中庭

courtyard

写真左側の僅かな部分ですが、元々13世紀に作られたものに改装を重ね、20世紀に螺旋階段のある木骨の仕切りが加えられたそうです。ドイツやフランスのアルザス地方にある家々に見られる作りです。

東方三博士の礼拝(Adoration of the Magi)のタペストリー

Adoration of the Magi's tapestry

キリスト教のイエス誕生の主題の中の1つでタペストリーはチャペルにあります。

三博士とはメルキオール、バルタザール、ガスパールのこと。アニメ「エヴァンゲリオン」に出てくるコンピューターMAGIとしても有名です。

三人はユダヤの救世主(=キリスト)が生まれたことを星のお告げで聞き、ベツレヘムという場所で見事対面するというお話。

ベルギーのトゥルネー(Tournai)で作られたものですが、元々はもっと大きかったそうで、このタペストリーはその内の中央部分に相当するそうです。

タペストリーは、マットやテーブルクロスとして使われたり、材料不足の時には金糸の金だけ抜き取られてしまったりと、絵画に比べると状態の良いものが圧倒的に少ないんです。

タペストリーといえば、ベルギーのフランドル地方が有名ですが、トゥルネーにはタペストリー博物館があるそうなので、一度行ってみたくなりました。

私はタペストリーが大好きなので♡

当ブログでもタペストリーについての特集を何度もしていますので興味がある方はタペストリーで検索してみてください。

次回もリーズ城内見学をします。