イギリス2017その41(カンタベリー編PART9)【ベルハリータワーにクラクラ】

Bell Harry Tower

KENです。

前回は、カンタベリー大聖堂(Canterbury Cathedral)の歴史について少し紹介しました。

トマス・ベケットと暗殺事件について覚えておくと、大聖堂では「こんな事件があったんだよ、エッヘン」と少し自慢が出来ますよ。

今回は、実際にカンタベリー大聖堂(Canterbury Cathedral)を見学します。

アイキャッチ画像は、大聖堂にあるベルハリータワー(Bell Harry Tower)。

上を見上げなければならないので、撮影の時クラクラしました!

まずは身廊(Nave)の荘厳なゴシック建築が見えます。

nave

身廊とは中央の廊下のことです。その左右を側廊と言います。十字架に例えると、縦が身廊で、交差する横が側廊だと思ってください。

身廊をまっすぐ進むと、1450年代に出来た石造りの内陣仕切り(身廊と聖歌隊席の間にある仕切り)が見えてきます。周りの彫像は6人のイングランド国王だそうです。

screen

 

内陣仕切りのほぼ真上に大聖堂のハイライトの1つベルハリータワーがあります。

ベルハリータワー(Bell Harry Tower)とは

P,T,G

現在の中央タワーは、建築家ジョン・ワステル(John Wastell)によって設計され、1498年に完成しました。

それは、修道院長ヘンリー・イーストリー(Henry Eastry)が1288年に与えた鐘のおかげでBell Harryとして知られています。

※なぜヘンリーがハリーになったのかはよく分かりませんでした。

この塔の高さは250フィート(75メートル以上)です。

中央に青い盾があって、それを囲む金の文字があります。(写真の丸印部分)

P(prior 修道院長)・T(トーマス)・G(ゴールドストン)=Prior Thomas Goldstone IIを表しているそうです。

この塔の下には、多くの観光客がいましたが、ガチで撮影している人が多かったのは間違いなくここです。

この場所だけはスマホよりも一眼レフで撮影している人の方が多かったです。

上を見上げると確かに驚くような作りの天井を目の当たりにしますので気持ちはわかります。

ゴシック建築によく見られる扇形のヴォールトが何層にも積み重なったような感じで、上を見上げながら撮影をするとクラクラしてきますので注意してください。

大回廊(great cloister)と中庭

great cloister

この回廊は、ハリーポッターに出てくるホグワーツ魔法魔術学校のロケで使われたそうです。

カンタベリー大聖堂はもともと、ベネディクト会クライストチャーチ修道院の教会で、大回廊は修道士たちの休息の場でした。

彼らは、この回廊を回りながら聖書を読んだり、瞑想にふけったり、聖書の写本や時には散髪も行っていたそうです。

大きくて立派な回廊で、撮影好きにはたまらない場所でした。

また、大回廊の天井には無数のオシャレな要石が取り付けられています。その大部分は、建造資金の寄進者の紋章を表しているそうです。

※要石とは、天井の装飾の中央に飾られるもので、天井からの重力を分散させるためのもの。

次回も、聖堂内の見学の続きになります。