イギリス2017その57(ロンドン編PART12)【ウォレス夫妻のオシャレな部屋とコレクションの数々】

Front State Room

KENです

前回は、ウォレスコレクション(The Wallace Collection)の歴史と特徴を紹介しました。

無料で撮影可能なのはとてもありがたいです。加えて、コレクション全て「他の美術館への貸し出し禁止」なので、レア物ハンターの私にとって格好の獲物です!

今回は、実際にウォレスコレクション内を見学します。

アイキャッチ画像は、フロントステートルーム(Front State Room)にて

ウォレスコレクション(The Wallace Collection)の回り方

まず、この美術館の地図のリンクを貼っておきます。リンク先をクリックすると地図のPDFがダウンロードされます。

入口に入ると、係の方に「カメラはOKだけどリュックの類はお土産屋に預けて欲しい」と言われました。

正面のエントランスホール(Entrance Hall)のすぐ左手にお土産屋(SHOP)があるので、係の方に荷物を預けて番号札を貰います。

再び、エントランスホールに戻ります。

後から知りましたが、エントランスホールには美術館の創設者「四代目ハートフォード侯爵、リチャード・ウォレス氏、レディーウォレスの大理石像」があったようなのですが、訪れた当時は全く知らなかったので写真が1枚もありません!

ウォレスコレクションの基本的な回り方は、まず1階(Ground Floor)と2階(First Floor)を一通り回ります。

次に、1階の奥にあるダイニングルーム(DINING ROOM)から中庭のカフェテラス(THE WALLACE RESTAURANT & CAFE)に出てアフターヌーンティをするのが通例です。

また、無料のトイレがカフェテラスから地下へ行く階段を降りたところにあります。

見学スタート

まず、ダイニングルームの左にあるビリヤードルーム(Billiard Room)へ向かいます。

Billiard Room

1890年には、実際にビリヤードテーブルが置かれていたようです。

今は書斎机が置いてあります。写真左下の吸い殻入れっぽいのはインクスタンドです。(デカっ!)

ここで、特に目立つのがやはり正面にある衣装ダンス(Wardrobe)です。

主な目的は展示用だったそうですが、保管のための棚が付いています。

扉の中央に描かれた金箔模様の台座は「アポロンとダフネ」です。

アポロンはダフネに恋し、執拗にせまった末、ダフネはそれが嫌になり月桂樹に姿を変えてしまった話です。

アポロンは、ダフネの月桂樹から冠を作って生涯かぶりつづけたそうです。

続いて、ダイニングルームの右にあるバックステートルーム(Back State Room)に行こうとしたら9月まで改装中ということでした。ですので、次にフロントステートルームへ向かいます。

フロントステートルーム(Front State Room)

屋敷で一番大きな部屋で、創設者ウォレス夫妻が当時ここに客を招いていたそうです。

部屋で一番目立っていたのが、中央の顔つきの陶器?です。

porphyry vase

横のプレートによると、これは斑岩の花瓶(porphyry vase)で金色の部分は金銅(gilt bronze)で出来ています。

金銅とは、青銅に金メッキや金箔を施したものです。

ただ、顔についての説明が一切なかった💦。あと、斑岩て何?ってツッコミはなしでお願いします( ̄▽ ̄;)

16世紀ギャラリー(16TH CENTURY GALLELY)

16TH CENTURY GALLELY

中世(5世紀)~ルネッサンス時代(14-16世紀)のものが展示されています。

ウォレス夫妻が生きていた当時は、2つの部屋になっていました。

片方の部屋にはウォレス氏の絵画とマヨルカ焼きコレクションが、もう片方の部屋にはヴェネツィアの画家カナレット(Canaletto)のコレクションが置いてあったそうです。

この部屋で、気になったのが2つあります。1つ目が

アポロンと女神(Apollon and Muses)

Apollo and Muses

ヴァイオリンを弾く神アポロは、9人の音楽作家(女神)を統括し、背後には2人の詩人が月桂冠を冠しています。

アポロンといえば、「ダフネの月桂樹から作った冠だからね」って先ほど説明をしました。

アポロンの竪琴と歌声は、女性を魅了しまくったそうで、唯一拒否をしたのがダフネです。

私的にアポロンといえば、マンガ聖闘士星矢に出てきた強敵で、聖矢の記憶を消去してしまう憎いやつです。

神話が絡むと、どうしても聖闘士星矢の話をしたくなるので、適当に聞き流してくださいw

 

続けて2つ目に気になったのが、

イエス・キリストの生涯と受難(Life and Passion of Christ)を印した銘板

Life and Passion of Christ

24枚の連作になっているものは初めて見ました。

スモーキングルーム(SMOKING ROOM)

wine cooler in SMOKING ROOM

名前の通り、ウォレス氏が友人の男性とパイプやシガーを楽しんでいたそうです。

現在は、イタリア・ルネッサンスのマヨルカ焼きが展示されています。

写真右下の一番目立つ陶器があると思いますが、どうやらワインクーラーらしいです。

レストランでワインを頼む時に、ステンレス性の氷が入ったバケツみたいなのに入れられてくることがありますが、

ツッコミ担当

これはデカすぎじゃね?

どうやって使っていたのかがもの凄く気になります。

次回は、次の西洋・東洋の武器コレクションルームに向かいます。