イギリス2017その68(ロンドン編PART24) 【無料で撮影可能なテートブリテンをパーッと回ります】

Tate Britain

KENです。

前回は、地下鉄ピムリコ駅からテムズ川沿いまで歩いてMI6のビルを撮影しました。

今回は、テートブリテン(Tate Britain)の歴史を少し紹介してから、実際に見学をします。

ちょっと変な絵やフィギュアを鑑賞します。

アイキャッチ画像は、テートブリテン入ってすぐのところにあったオブジェ?

テートブリテン(Tate Britain)の歴史

テートブリテンの歴史について少しだけ説明します。

テートブリテンが建てられる前には、ミルバンク刑務所があったそうです。

確かに街中からは少し離れているし、テムズ川が近いので囚人の護送にはもってこいと推測できます。

砂糖事業と製油所の経営で財をなした実業家のヘンリー・テート(Henry Tate)が、自らのコレクションをナショナル・ギャラリー(National Gallery)に寄贈しようと働きかけたことがきっかけとなり、初めはナショナル・ギャラリーの分館としてスタートしました。

当初はイギリス絵画のみ展示していました。

その後、世界各地の絵画が集まってきたので、ナショナルギャラリーから独立して、現在のテート・ブリテンとして1897年に一般公開が始まりました。

1928年には、テムズ川が近いのが災いして川の氾濫が起き、エントランスが流されて死者も出たそうです。

現在、エントランスは復元されて当時の作りと同じになっているとのこと

Tate Britain's Entrance

テートブリテン(Tate Britain)の回り方

料金は無料で、とくに荷物を預けたりといったこともありませんし、撮影も可能です。

入口付近に、青い小冊子のMAPを1ユーロで売っています。

当然、買います📚

MAPには、主だった絵画等がどこに展示してあるかほんの少しだけ書いてあります。

ただ、これだけを参考にテートブリテンを回るのはさすがに厳しいです。

そこで、事前に当ブログを読んでおけば、多少の知ったかぶりは出来ると思いますよ

※テートブリテンの関係者の方々へ

ツッコミ担当

各ルームの絵画を1点ずつで良いので、MAPに載せてください

絵は全てMAIN FLOOR(1階)にあり、パーッと回れば小1時間で回ることが出来ます。

ただし、テートブリテンで絶対に見逃してはならないのが次の2つです!

ジョン・エヴァレット・ミレー( John Everett Millais)の『オフィーリア(Ophelia)』

シェイクスピアの4大悲劇の1つ「ハムレット(Hamlet)」に登場するハムレットのいいなずけオフィーリアのことですが、詳しくは次回説明します。

待てない方はコチラからどうぞ

 

 

ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー(Joseph Mallord William Turner)の絵画群

ターナーについては、次々回に説明します。テートブリテンにはターナーコレクション専用ルームがあります。

待てない方はコチラからどうぞ

 

 

テートブリテン(Tate Britain)見学スタート

まっすぐ進んだ一番左奥から、年代別に部屋が構成されているので、素直に年代順に鑑賞をしていきます。

初めの1540年ルームに入ると、不気味な姉妹の絵が目に入ります。

Cholmondeley Ladies

Cholmondeley Ladies

絵の左下に、「Cholmondeley Familyの2人の女性、同じ日に生まれた人、同じ日に結婚して、同じ日にベッドに連れて来た」と書いてあります。

この写真よーくみると、姉妹・赤ん坊ともに目の色が青と赤で微妙に違います。

どうやら一卵性双生児ではないらしいですが、まあそっくりさんてことで良いのではないでしょうか。

次の1650年ルームはサクッと見て、1730年ルームに進みます。

1730年ルームには、肖像画や自画像を描くので有名な画家ウィリアム・ホガースの絵画があります。

ウィリアム・ホガース(William Hogarth)

画家と彼のパグ(The Painter and his Pug)William Hogarth & His Pug

横にいるのは愛犬のトランプ(Trump)です。

ツッコミ担当

ドナルドではございません

ホガースですが、イギリス人で初の有名画家となった人物です。

ホガースが台頭するまで、イギリスの金持ち連中は他国の画家に肖像画を描かせていたそうです。

加えて、ホガースは著作権法を初めて作った人であり、版画で大量生産を行って効率よくお金を稼いだそうです。

お金を稼ぐのは生活においても重要ですが、実は絵を描くうえでも重要なことです。

パトロンからお金を貰って絵を描くと、どうしてもパトロンの意見を重視しなければならず、自由に絵を描くことが出来ないからです。

以前、ウォレスコレクションで説明した画家フラゴナール(Fragonard)は、どこにも属さなかったので、ブランコ (The Swing)のような愛人との不倫の絵を公然と描けたそうです。

 

 

私は、ホガースの絵に魅力を感じておらず、犬ももっとリアルに描かれているものはゴマンとあります。

(犬が動物を噛みちぎる絵などリアルすぎるのもありますが・・・)

このルームに、他のホガース作品がいくつかあったようですが、印象に残っておらず全く撮っていません!

ちなみに、イギリスの紙幣ポンドが2020年に一新されるのですが、その紙幣の候補としてホガースが挙がっていました。

結局選ばれたのは、ターナーなのですが。

カナレット(Canaletto)

また、1730年ルームには、ヴェネツィアの風景を描くことで有名なカナレット(Canaletto)の絵があるそうですが、全く覚えていません。

ヴェネツィアの風景画って多いので、どれも同じに見える…

ただしカナレットは、当時のイギリス人に愛好家が多く、ウォレスコレクション創設者のウォレス氏も専用ルームを作っていたぐらいです。

このあと紹介するターナーもかなり影響を受けたそうです。

カナレット作品を見てみたい方は、テートブリテンの1730年ルームのリンクを貼っておきますので参照してみてください。

1810年ルームにあるターナー作品

1810年ルームに、ターナー2作品があったようですが見落としてしまいました。

タイトルは、

  • アポロとパイソン(Apollo and Python)
  • ワーテルローの戦場(The Field of Waterloo)

ターナーは専用ルームが別にあるので、まさか他のルームにあるとは思わなかったからです。

何故1810年ルームにあるのかは謎です。

加えて、この2作品は作風が他の作品とかなり異なっているせいもあって全く気づきませんでした。

オマケ

どの部屋か忘れましたが、お気に入りの写真二つを貼っておきます。

  • 目を見ると石化してしまうメドゥーサと骸骨の騎士?

ただの趣味ですw

次回は、1840年ルームにあるオフィーリアの絵を見学します。