KENです。
前回は、ミルフルールで「貴婦人と一角獣」のタペストリーを買いました。
今回は、聖血礼拝堂(Basiliek van het Heilig Bloed)に向かいます。
アイキャッチ画像は、聖血礼拝堂前にあるライオン像
撮影位置に少しこだわってみました。
位置を、真上や真下に変えてみるだけで、面白い1枚が撮れたりしますよ📸
ミルフルールから聖血礼拝堂までは、マルクト広場を通ってすぐのところにあります。
聖血礼拝堂(Basiliek van het Heilig Bloed)
聖血の遺物が奥の祭壇に収められています。
聖血の遺物とは、キリストの血のことです。
上の写真は、礼拝堂にあるキリスト磔刑の絵画です。
キリストが磔にされて、右わき腹をロンギヌスの槍で刺された時に出た血のことを聖血と呼びます。
伝説では、1150年にフランドル伯ティエリー・ダルザス(Diederik van de Elzas)が第2回十字軍遠征の際にエルサレムから聖血を頂いたものとされています。
しかし、実際には13世紀の初めにコンスタンティノープルから贈られたと考えられています。
入口の写真左から三番目の剣を立てている金の騎士がダルザスです。
ちなみに、左から2番目の女性がローマ皇帝マクシミリアン一世(Maximilian I)の妻マリー・ド・ブルゴーニュ(Maria van Bourgondië)です。
何回か彼女について書いていますが、ここブリュージュで大変人気があったそうです。
マクシミリアンは、マリーの左のメダルっぽい形の像です。
★★★
中の構造ですが、ロマネスク様式の二重構造になっています。
まず、下部は聖バジリウスに献納された納骨堂になっています。
上部の礼拝堂は15-16世紀にゴシック様式改装されました。
聖血の拝謁
さて、聖血の遺物の拝謁(Veneration)は、時間が限られているので注意が必要です。
公式ページによると、ミサ(mass)の後の11:30~12:00と14:00~16:00のみとなります。
撮影は少し微妙になっています。
礼拝堂は撮影が可能ですが、司祭様のいる祭壇及び聖血は撮影がNGです。
私は、14:00ちょっと前に祭壇に到着しましたが、既に10数人の方が並んでいました。
祭壇の前に階段があるので、そこを1人ずつ登って、寄付箱にお金を入れた後、司祭様に一礼をしたのち聖血を拝謁が出来ます。
私の前にいた人たちは熱心な信者さんだったので、十字を切って熱心に聖血に見入っていました。
ですので、私も見よう見まねで十字を切りました。無宗教の日本人には少しハードルが高かったです!
聖血ですが、意外と赤かったです。
私は、「科捜研の女」や「CSI」等の科学捜査のドラマが大好きなので、血液鑑定に出したらどうなるのだろうと考えましたが、鑑定許可は下りないかなあ?
写真が撮れない代わりに、司祭様から次のようなミニ冊子のお土産をもらいました。
日本語も入っていていたのでありがたかったです。
なお、ブリュージュで毎年行われているキリスト昇天祭の日に、聖血の行列というパレードで聖血もお披露目されるので、撮影をするならこの時を狙うしかないかもしれません。
ちなみに、聖血を保存している容器が宝物館に展示されているのですがパスしました。
私は宝飾類が大好きなのですが、この後ダイヤモンド博物館に行く予定があるので、宝物よりダイヤを選びました💎
ということで、次回はダイヤモンド博物館へ向かいます。