【ギーズ公暗殺の絵画は見逃せない!】フランスその133(ブロワ編PART9)

Henri

KENです。

前回は、ブロワ城の1~2階(0~1 étage)

今回は、ギーズ公が暗殺された部屋や絵画が展示している3階(2 étage)王の住居(Appartements Royaux)へ向かいます。

※アイキャッチ画像は王の寝室の床です。アンリ(Henri)のHです。フランソワ一世(François Ier)のFがブロワ城やシャンボール城で多く見ることが出来ますね。イニシャル好きねーとしか良いようがないです。

王の寝室(Chambre du Roi)

Chambre du Roi

ここで、ギーズ公が暗殺されました。写真右側の絵画にギーズ3兄弟が描かれていますが、真ん中がここで暗殺されたギーズ公です。

キリスト教の2つの宗派であるプロテスタント派とカトリック派の争いが大きく関係してきます。

ギーズ公爵はカトリック派です。プロテスタント派のアンリ3世は、ギーズ公と和解をするためブロワで会議をして一応の和解をします。

ただ、ギーズ公が怪しい動きをしていたので、アンリ3世はギーズ公を寝室に呼び出して、部下に暗殺させてしまいます。何度もめった刺しだったそうです。

大分話を割愛しています。詳しく知りたい方は、3アンリの戦いやブロワの三部会を参照ください。

会議室(Salle du Conseil)

ここにはとにかくギーズ公暗殺をモチーフにした絵画が展示されています。

一番有名なのが、こちらの絵画

こちらは、ドラローシュ(Delaroche)という画家が描いたものです。あまり聞きなれない画家だと思います。

私はちょっとだけ知っていて、シェイクスピアの4大悲劇の1つ「ハムレット(Hamlet)」に登場するハムレットのいいなずけオフィーリアが溺死している様子を描いた絵画がパリのルーブル美術館にあります。

死体を描くのが得意のようですw

この部屋は座って見学が出来るようになっているので、小休憩をしつつ暗殺をじっくり見ました🔪

これでお目当てのものは見終わりました。新内閣室(New Cabinet)・デュバンギャラリー(Galerie Duban)をパパーっと見て城での見学も終わりかと思ったらそうではありませんでした。

ネオルネッサンスルーム(Salon Néo-Renaissance)

見ての通り陶器類が所狭しと置かれています。

陶器類には少しうるさくて、フランスのルーアン(Rouen)にある陶器博物館やロンドンのV&A博物館やウォレスコレクションで陶器を鑑賞しています。

ツボの陶器はイタリアのマヨルカ焼の物が多かったです。マヨルカ焼きは黄色が多く使われているのが特徴です。

あとザリガニやカエルが描かれた陶器の皿はイギリスの物と似ており、この部屋は狭いながらに各国の陶器が置かれていて中々見ごたえがあります。ちなみに蛇の絵柄の皿などもっと気持ち悪い陶器もあります。

で、個人的にイチオシなのはこれ

陶器のバイオリン(Violon)

Violon

先程書いた、ルーアンの陶器博物館にもオランダのデルフト焼きで出来たバイオリンが1つ置いてありました。

何故、この陶器製のバイオリンがイチオシなのかというと

陶器製のバイオリンは世界に7つしかない!(ドラゴンボールかよ)

他にはオランダのアムステルダム国立美術館にあるそうです。

あとの4つはどこにあるんだー! 分かる方はご一報ください

陶器に興味を持った方がいたらルーアンの陶器博物館の記事もどうぞ!

 

 

★★★

思わぬ掘り出し物が見つかってラッキーでした。これで、主だったところは全て見終わりました。しかし貰ったガイドによるとまだ見ていない施設が残っているようです。

ですので、フランソワ一世の螺旋階段で1階まで降ります。

次回は、ブロワ城見学最終回で残りの施設を回ってお土産を買ってブロワとお別れします。