KENです。
前回は、今はなきパビヨン・オペラ(Hotel Pavillon Opera)でチェックインをしました。
今回は、お腹も空いてきたので、ホテル近くでディナーをするために荷物を置いて外に出ます。
アイキャッチ画像は、サン・ドニ門の前にて
シャンゼリゼ通りにある凱旋門とは違いますよ!
ただし、この門にはある秘密が隠されているのです。それは本編をどうぞ!
ホテルを出て、すこし南へ歩くとサン・ドニ通り(Boulevard Saint-Denis)という大きな通りへ出ます。
ここを東へ少し進むと、地下鉄ボンヌ・ヌーベル駅(Bonne Nouvelle)があるので、今回の旅行はこの駅を拠点に旅します。
今日は疲れたのでさすがに乗りません。
駅をさらに東へ進むと、なにやら凱旋門のような大きい門が見えます。
サン・ドニ門(Porte Saint-Denis)
サン・ドニ通りにあるしそのまんまやな
と思いつつ立派な門だったので調べてみました。
サン・ドニ門は太陽王ルイ14世(Louis XIV)が、1672年にライン川とフランシュ=コンテ地域圏(スイス国境に位置するかつて存在した地域圏)での勝利の記念に建てられました。
ルーブル美術館のルイ14世
サン・ドニ(St Denis)
サン・ドニ門の由来となったパリで最初の司教です。
伝説によると、3世紀半ばにモンマルトルで殉教し、斬首された自分の首を持って数キロ先まで歩いたそうです。
斬首された直後も多少は動きがあるとどこかで聞いたことがありますが、数キロは普通の人間にはアリエナイです。
首を持った司教の像をどこかで見たことがあると思ったら、ノートルダム大聖堂(Cathédrale Notre-Dame de Paris)にありました。
ノートルダム大聖堂にはこの後行く予定なのですが、フライングして司教の像をアップします。ken-voyageの「ya」の下あたりです。
場所も出口のそばにあるのが分かると思いますので、大聖堂へお越しの際には首切られ像を見るのもアリかも?
サン・ドニさんは、フランス各地の教会や美術館にステンドグラスや絵画が存在しますし、パリの北にはサン・ドニ大聖堂があります。
サン・ドニ大聖堂のあたりは治安が悪いらしいので、行くのは中々難しいです。
しかし、サン・ドニの名前だけは覚えておいて損はないと思います。
★★★
さらに、調べてみるとランス(Reims)のノートルダム大聖堂にもいました。左下の3体の像の真ん中にいます。
門の左側にいるのが定番なのでしょうか?
さて、サン・ドニ門を過ぎてさらに東へ進むと、またしても凱旋門のような大きい門が見えます。
サン・マルタン門(Porte Saint-Martin)
デカイ門多すぎ!
サン・マルタン門もサン・ドニ門同様、1674年にルイ14世の勝利の記念に建てられました。
門の両脇にいる戦士が、ギリシャ神話に出てくるヘラクレスに扮したルイ14世です。
サン・マルタンは、卓越した霊的能力を持ったフランスのトゥールの主教です。
若きローマ人の兵士だった頃に、自らのマントを切り裂いて乞食に与える場面が有名です。
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僅かな距離で、2つも凱旋門のように大きな門があったので、調べてみました。
凱旋門特集
エトワール凱旋門(左)とカルーゼル凱旋門(右)
実は、パリには凱旋門が4つもあります!
- 一番有名なシャンゼリゼ通りにあるエトワール凱旋門(Arc de triomphe de l’Étoile)
- ルーブル美術館近くにあるカルーゼル凱旋門(arc de triomphe du Carrousel)
- サン・ドニ門
- サン・マルタン門
サン・ドニ門もサン・マルタン門も実は凱旋門だったわけです。しかもサン・ドニ門が凱旋門の中で一番古いです。
4つの門の中で、唯一世界遺産に入っているのがカルーゼル凱旋門です。(厳密に言うとセーヌ川河岸に含まれています)
サン・ドニ、サン・マルタンの2つの凱旋門のある辺りは、治安が悪かったということでガイドブック等でほとんど紹介がされていません。
サン・ドニ通りは夜も含めて何回か通りましたが、そこまで危険な感じはしませんでした。
ただ、サン・ドニ門をくぐった奥の方では、今も客引きのお姉さんがいるそうです。
ちなみに、エトワール凱旋門とカルーゼル凱旋門は、「私の辞書に不可能ということばはない」で有名なナポレオン・ボナパルト(Napoléon Bonaparte)のための凱旋門です。
新凱旋門(Grande Arche de la Défense)
写真のような現代的な門も存在します。
写真はエトワール凱旋門の屋上から撮影したもので、直接行ったことはまだありません。
新凱旋門は、フランス革命200周年でデファンス地区に建てられた記念建造物なので、正確には凱旋門ではありません。
先程少し説明しましたが、英雄の勝利の記念に建てられるのが凱旋門だからです。
ちなみに、フランス革命100周年では自由の女神が建てられました。
こちらはセーヌ川沿いとオルセー美術館にありますよ。
あと余談ですが、映画「ボーンアイデンティティ(Bourne Identity)」にも新凱旋門が少し映っていました。
感想
エトワール凱旋門の周りは、人が多いし車も多いので鑑賞がしづらいです。
おまけに、昔エトワール凱旋門へ行った時、
ミサンガの押し売りに「ナカタ?」とかなんとか聞いてきてミサンガを付けられそうになったことがあるので、エトワールにはもう行きたくありません。
※ナカタは元サッカー選手の中田英寿氏のことです。
一方、今回訪れた2つの門の付近は地元の人しかおらず観光客も見かけませんでした。
門自体もエトワール・カルーゼルに見劣りしません。
さらに、近所には多国籍のおいしい料理屋も多いですので、ランチやディナーがてら見に来るのも良いと思います。
次回は、レストランのゼルダカフェでディナーにします。