フランスその31(パリ編PART8)【世界一有名なタペストリー貴婦人と一角獣を撮影するぞ】

Musée de Cluny

KENです。

前回は、クリュニー美術館の入り口を間違えました。

加えて、美術館は昔古代ローマの公衆浴場であったことを紹介しました。

今回は、実際に美術館内部の見学をします。

アイキャッチ画像は、クリュニー美術館の真の入り口前にて

時間に余裕のある方は、ユニコーンの前の椅子で休憩しつつ、じっくりと観賞してください!

外の公衆浴場跡を見学している間に、美術館の開館時間が迫ってきました。

実は、本当の入り口は、公園のある側の裏側だったんです。

クリュニー・ラ・ソルボンヌ駅(Cluny – La Sorbonne)の出口から向かう場合は、公園を横切るように裏側へ回ってください。

地図的にはソメラール通り(Rue du Sommerard)側です。

 

クリュニー美術館(Musée de Cluny)

元々、クリュニー大修道院長の館(Hôtel de Cluny)でした。

クリュニー美術館創設者アレクサンドル・デュ・ソメラールの息子で学芸員でもあるエドモンド・デュ・ソメラール(Edmond du Sommerard)が集めた、中世の芸術に特化した広大なコレクションを展示しています。

他には、パリの有名な教会である

  • サン・ジェルマン・デ・プレ教会(Église de Saint Germain des Prés)
  • サン・シュルピス教会(Église Saint-Sulpice)
  • サント・シャペル(Sainte Chapelle)
  • ノートルダム大聖堂(Cathédrale Notre-Dame de Paris)

にかつてあった像やステンドグラスも展示されています。

勝手口のような門を入ると、中は立派なお屋敷になっていてビックリしました。

Musée de Cluny

中へ入るとすぐのところにチケットカウンターがあります。

クリュニー美術館ではミュージアムパスが使えます。詳しく知りたい方はコチラ

 

 

さて、私がここに来た理由はただ一つ

貴婦人と一角獣のタペストリーを観賞しつつ撮影!

他のお客が来る前に見たかったので、近くにいた係のお姉さんに「貴婦人と一角獣がある13番ってどこですか?」と尋ねます。

「2階に上がってすぐのところですよ」と教えて頂いたので、他の展示物には目もくれず、一目散で2階に駆け上がると、薄暗い部屋にたどり着きます。

貴婦人と一角獣(La Dame à la licorne)

貴婦人と一角獣には6種類のタペストリーがあります。

6枚のうち5枚は、人間の五感を表しており、それぞれ貴婦人が行動で表しています。

残りの1枚は、何を表しているか正確には分かっていません。

Wikipediaに載っていなかったことが2つあります。

  1. 一角獣は、太古の伝説では男根をイメージさせるものだったが、キリスト教に取り入れられてからは、聖母マリアの処女性の象徴となった
  2. 一角獣を捕らえられるのは処女だけで、一角獣の角に触れるものすべてを浄化させる力があるとされている

1枚ずつ画像をアップします。

Wikipediaと同じ内容を書いても面白くないので、本で読んだことや独自の解釈も取り入れます。

「視覚(La vue)」・・・盲目の女性が鏡を持っている

La vue

「聴覚(L’ouïe)」

L'ouïe

「味覚(Le goût)」・・・貴婦人の右手にある薄荷(ミント)から

Le goût

ツッコミ担当

食べているシーンにすればもっと分かりやすかったのでは?

「嗅覚(L’odorat)」

L'odorat

「触覚(Le toucher)」・・・右手の旗は婦人自身が作った物で、左手の角は男根を指している

Le toucher

「たった一つの望み(À mon seul désir)」・・・「ユニコーンを誘惑する女性」または「首飾りを外して女性を捨てる」

À mon seul désir

6枚をまとめて撮影する方法

タペストリーのある部屋の形自体は円形になっていて、6枚で部屋を一周させるような形になっています。

6枚まとめて撮影したい方もいるかもしれません。

しかし、通常のスマホではもちろん無理ですし、パノラマ撮影は明るいところでないと無理です。

まとめて撮りたい方に3つの案を提案します。

  1. 交換式カメラで超広角レンズで撮影する
  2. 360°カメラであるリコーのTHETAで撮影する
  3. スマホ用広角レンズを購入する

1は確実に良いものが撮れますがお金はかかります。

2はまずまずの物は撮れると思います。

3は微妙だと思いますが、お金もかからないので試しに買ってみても良いかもしれません。

※残念ながら、この時私は広角レンズを持って行きませんでした。

 

次回は、貴婦人と一角獣を題材にしたトレイシー・シュバリエの小説を紹介します。

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