フランスその54(パリ編PART31)【グレヴァン蝋人形館へGO?】

KENです。

前回は、以前訪れたメダイユ教会や老舗のパンポワラーヌを紹介しました。

今回は、2015夏に戻ってサンジェルマン・デ・プレ教会からパッサージュ・ジュフロワへ向かいます。

アイキャッチ画像は、パッサージュ内にあるグレヴァン蝋人形館の元入口です。

現在、入口はパッサージュ入口横にあります。

パッサージュ・ジュフロワへ向かう3つの理由

  1. 今はなき雑貨屋コントワール・ドゥ・ファミーユ(Comptoir de Famille)で雑貨を見る
  2. グレバン蝋人形館で蝋人形をみてフランスの歴史を知る
  3. ア・ラ・メール・ドゥ・ファミーユ(À la Mère de Famille)でお菓子を買う
  4. パリ版の大衆食堂シャルティエ(Le Bouillon Chartier)でエスカルゴを食べる

サンジェルマン・デ・プレからパッサージュ・ジュフロワへ

地下鉄サン・ジェルマン・デ・プレ駅から、グラン・ブルバール駅へ向かい地上に出ます。

地上に出るとモンマルトル通りという大きな通りに出ます。

このモンマルトル通りですが、通りを東に行くと、宿泊先のパビヨン・オペラ(現エシキエ・オペラ)、凱旋門のサンドニ門、クスクスのおいしいゼルダカフェ等があります。

加えて、地下鉄駅もあるので、気軽に歩くのもよし・疲れたので地下鉄で帰るもよしの便利な通りです。

モンマルトル通りから少し西へ行くと、狭い通りへの入り口があり、そこがパッサージュ・ジュフロワになります。

グレバン蝋人形館

まずはじめに、料金が22.5ユーロ(2018年現在)と少しお高めです。

元々は、16-18世紀の君主が絶対的な権力を持った王政時代には、大物の死後にその顔を蝋で復元したものを展示するのが通例でした。

その後19世紀終盤には、新聞に出るような有名人も具現化しようとしたのがこの蝋人形館の始まりです。

入り口に入るとすぐにグレバン蝋人形館が見えるのですが、残念ながら工事中でやっていませんでしたヽ(;´ω`)ノ

グレバン蝋人形館ですが、日本にもあるマダム・タッソーとコンセプトが似ていて、有名人ソックリの蝋人形があります。

有名人の蝋人形だけだと食指が湧かないのですが、

  • バンド・デ・シネと呼ばれるフランスのマンガのキャラクター
  • フランスの歴史コーナー

があるので興味が湧きました。

フランスの歴史コーナーには、

  • ジャンヌダルクの処刑
  • ルイ16世のタンプル塔の幽閉
  • 革命家マラーの浴槽での暗殺シーン

などフランスの黒歴史を垣間見ることが出来るそうです。

中でもマラーが暗殺された時に使っていた浴槽は本物が展示されています。(凄!)

処刑特集

処刑については結構詳しいので語らせていただきます。

ジャンヌダルクはフランスのルーアン(Rouen)で火あぶりにされました。

ルーアンに行った時の記事はコチラ

 

ルイ16世

マリーアントワネットの夫です。

ルイ16世は、革命によって国が王家の物から国民の物に変わる転換期にたまたま犠牲になった人物です。

国王は犯罪者だからとりあえず処刑しとけという風潮になり、361対360のたった1票の差で死刑が確定しました。

しかもその1票を投じたのはルイ16世のいとこだったそうです。

日本では1票の格差が問題になっていますが、人の生き死にが関わるこの1票はとてつもなく大きいです。

※この辺りの話に興味ある方は「ベルサイユのばら」を読んでください。

下手な歴史本より分かりやすいです。

マラー暗殺

マラー暗殺の浴槽があると書きましたが、マラーを暗殺したのは、シャルロット・コルデーです。

革命の指導者マラーの暴挙は許しておけないと正義感と思い込みの強い女性でした。

思い立ったが吉日と言わんばかりに、身なりを整えた後に刃物店で包丁を買って、マラー邸にうまい具合に入ることが出来、入浴中だったマラーの胸に包丁を突き刺しました。

裁判の時には、どんな男がマラーを殺したんだと持ち切りになったそうですが、出てきた人物は非常に美しい女性だったので民衆を驚かせたそうです。

調べてみると中々の美人で、マラー邸に入れたのはこの美貌のおかげだったかもしれません。

この二人は、コンコルド広場でギロチンにかけられて処刑されました。

★★★

この蝋人形館はガイドブックにもほとんど載っていないのでレア度が高く是非行ってみたかったです。

次回は、パッサージュ・ジュフロワを通りつつ買い物をします。