フランスその67(パリ編PART44)【ノートルダム大聖堂の宝物殿に茨の冠がな、ない!?】

Rosace

KENです。

前回は、ノートルダム大聖堂(Cathédrale Notre-Dame de Paris)の起源と天使・王・聖人等の像について紹介しました。

今回は、大聖堂に入って宝物殿へ向かいます。

アイキャッチ画像は、大聖堂内のステンドグラス

中へ入ってから、大聖堂のステンドグラス等には見向きもしません!

ここへ来た主な目的は、サントシャペル編でも書きましたが

キリストが被っていた茨の冠を見ること!

冠は宝物殿にあるということで直行します。

宝物殿(trésor)

ミュージアムパスが使えませんので、お金を支払います。

地球の歩き方には、宝物殿に茨の冠等の聖遺物があると書いてあります。

ただ具体的な場所までは書いてなかったので、とりあえずそれっぽいものを探しました。

で、見たところ恐らくこれがそうだと思いました!

冠の形にはちょっと無理があるなとちょっと思いました。

冠の欠片かなと思ったところで、1つ思い出したことがありました。

どこかの情報で、キリストが磔にされた時の十字架の木の破片も置いてあると聞きました。

ですので、恐らくこれがそうだなと思い、若干歯切れは悪かったのですが、この時は無理矢理納得しました。

しかし、

 

ツッコミ担当

あれは、嘘だ!

 

まず、写真の物はキリストと関係ありません。まあ、聖遺物ではあるようですけど…

公式ページや本など色々調べてみました。

宝物殿に茨の冠が安置されているのは間違いありません。

しかし、騎士が守っており、普段は一般人が見ることは出来ません!

茨の冠が見られる日

普段は見られないと書きました。

そうです、見られる日があるんです!

まず、

毎月第1金曜日と4旬節の金曜日は15:00~

※4旬節とは、復活祭の46日前から復活祭の前日まで。

聖金曜日は10:00~17:00

聖金曜日(英:Good Friday,仏Vendredi Saint)は、復活祭前の金曜日のことで、最も早い場合で3月20日、遅い場合だと4月23日になります。

書いてて、私もあまり理解出来てないです…

年によって見られる日が違うので、とりあえず公式ページのカレンダーを見てください。

該当の日をクリックすると、その日の予定が出ます。

金曜日はVENDREDI、茨の冠の拝謁はVénération de la couronne d’épinesを参考にしてください。

ちなみに、この日に見られるものは、キリストの磔に関連した聖遺物シリーズ

「茨の冠」

「十字架の木片」

「キリストに刺したクギ」

の超一級聖遺物3点

今回は見られず仕舞いだったので、次に行った時に必ず見に行きます。

ただ、宝物殿には茨の冠と関連した物もあります!

茨の冠の聖遺物箱(Reliquaire de la Couronne d’épines)

Reliquaire de la Couronne d’épines

茨の冠を収納する聖遺物箱です。

製作年は1862年で、高さ88cmで幅が49cmです。

使用されているのは、金メッキの青銅、金メッキの銀にダイヤモンドと宝石です。

1850年代末に、ノートルダム大聖堂の聖具室と宝物殿の修復が終わり、聖なる冠のための新しい入れ物が必要だということになりました。

当時の大司教カルディナル・モルロ(Cardinal Morlot)が1859年の4旬節の間に信者に呼び掛けて宝石を寄贈してもらいました。

宝石が沢山散りばめられているのが写真からも分かると思います。

透明のケース部分にはキリスト十二使徒が回りを囲うように飾られています。

一番上には、フランス王室の紋章である白百合が施されています。

正面に座っている王様のような人は聖王ルイことルイ9世(Sainte Louis IX)です。

左側には聖ヘレナ(Sainte Hélène)、右側にはコンスタンチノープルの皇帝ボードゥアン2世(Baudouin II)が座っています。

この3人は聖遺物に関係した人物で、茨の冠の元所有者がボードゥアン2世で、ルイ9世が冠をこの人から買い取りました。

聖ヘレナは、キリスト教に改宗したローマ皇帝コンスタンィヌスの母で、キリストの磔に使われた十字架を発見した人物です。

ダイヤモンド社さんへ

地球の歩き方最新版2018-2019にも茨の冠は宝物殿にあると書いてあります。

しかし、普段は見れないので記事を修正するようお願いいたします。

次回は、宝物殿の他の展示物を紹介してからお土産を買います。