KENです。
前回は、オンフルール(Honfleur)に到着して街一番の観光スポットである旧港(Vieux bassin d’Honfleur)を見ました。
人は結構いますが、ゆったりとした雰囲気を楽しむことが出来ました。
今回は、オンフルールの中心部を回ります。
サント・カトリーヌ教会(Église Sainte-Catherine)とその鐘楼
この教会は、フランスで最古・最大の木造教会で15世紀に船大工さん達が建てたものだそうです。
聖カトリーヌは、ジャンヌ・ダルクと話したとされる聖人の1人で、アレキサンドリアの聖カタリナとも呼ばれています。
ジャンヌ・ダルクは、大天使ミカエル・聖カトリーヌ・聖マルグリットのお告げを聞いて村を旅立ち、オルレアン(Orléans)で大活躍をした人物です。最後は火あぶりの刑にされてしまいますが・・・。
聖カタリナについて少し調べてみました。ローマ皇帝がカタリナと結婚を望んだが断られてしまいます。そこで皇帝が学者50人に頼んで、彼女の信仰を打ち破ろうとしますが逆に学者たちがキリスト教に改宗させられてしまいます。
それに激怒した皇帝は学者達を処刑。カタリナも大釘のついた車輪で処刑しようとしましたが、天からの稲妻が車輪を破壊したため、結局斬首され殉教したとされています。
処刑用の車輪とはこれでしょうか?
これは、ドイツのローテンブルクにある中世犯罪博物館にあったものです。
ローテンブルクは、クリスマスマーケットで有名な街で、ヨーロッパのかわいらしい雰囲気が特徴なのですが、そんな雰囲気とは裏腹にヨーロッパの黒歴史がここに展示されています。
教会の中へ
そんな残酷な話とは間逆に、教会の中に入るとその開放的な雰囲気に驚かされます。石材で作られた教会のような荘厳さはありませんが、とても明るく広々としていて、まるで南の国の教会に来たような錯覚すらおぼえます。
殉教の雰囲気は一切ありませんし、逆に聖カタリナにまつわるものがなかったような気がします。
聖カタリナの像があります!
小さな教会なので、すぐに見つかると思います。
お土産タイム
教会の前の広場ではマルシェが開かれていたようですが、私たちが行ったのが午後3時ごろだったので、ほとんどが店じまいしていました。地元の農産物や特産品を売っていたようです。
特産品といえば、教会の近くにはお土産物さんがいっぱいあり、その中でもシードルロゼの大きな立て看板が目印のお店にはお客さんがたくさん入っていて、私たちもつられて入ってしまいました。(お店の名前がわからず、グーグルマップにも載っていませんでした)
すると、お店の商売上手なオバちゃんがこの店イチオシのシードルロゼを気前よくたっぷり試飲させてくれ、確かにとても美味しかったので、この先街の中を散策する予定があるにも関わらず、流れでシードルロゼ2本セットを買ってしまいました。
セットで買った方が単価で買うよりも安くなる仕組みで、3,4本買うとさらに安くなるのですが、さすがに持ち帰るのがキツクなってしまうのでやめました。
さらに、オンフルールの石だたみ(Les Pavés de Honfleur)という、いかにもオンフルールのお土産にピッタリのネーミングのチョコを売っていたので、味はあまり期待しませんでしたが、これもつい買ってしまいました。
このチョコは帰ってから食べてビックリで、想像していたより何倍もおいしかったのでもっとたくさん買えばよかったです。
シードルについて
シードル(cidre)についてですが、フランスでブドウが収穫できる最北端がシャンパーニュ地方(Champagne)です。
それより北に位置するブルターニュ地方(Bretagne)やノルマンディ地方(Normandie)では、リンゴのお酒シードルやシードルをさらに蒸留したアルコール度数の高いカルヴァドス(calvados)が作られています。ブルターニュやノルマンディではブドウが取れないのも理由の1つです。
シードル街道(Route du Cidre)と呼ばれる道路沿いにはシードルの醸造所がいくつもあり、試飲・購入が出来るそうです。
また、そば粉のクレープであるガレットを出しているクレープリー(Creperie)では必ずシードルを出しています。私もパリで何回かクレープリーでガレットと一緒にシードルを飲んでいます。
お土産についてかなりの補足
2018年に再び訪れたのでお土産について2点補足させていただきます。
まず、シードルロゼを買ったお店ですが
現在ありません!
もう一つ、お菓子のオンフルールの石だたみですが
どこにも売っていません!
ちゃんとお菓子屋を回ったわけではないですが、少なくてもショーウィンドウで見た限りでは全く売っておらず、その代わりどのお店もヌガーを推していました。
正直どのヌガーも買いたいとは思わなかったので、オンフルールでお菓子を買うのは微妙かも・・・。
このままでは、オンフルールでは買うものないのかっ!となってしまうので、お詫びにシードルとカルバドスの売っているオススメのお店を紹介します。
La Cave Normande
この店のあるヴィル通りは、ほとんど観光客がいないので買い物がしやすいです。
写真の通り、シードルやカルバドスを販売しています。あと写真左の黄色いシールに注目。
これは「ゴー・ミヨ(Gault et Millau)」というミシュランのようなグルメガイドの1つです。
辛口の審査が有名だそうで、認められると「Gault et Millau 2018」といったように毎年シールを貰えます。
私は、レストラン選びに迷ったときにはこのシールを目安にしていますが、ワインの店選びで迷ったときもこのシールを目安にすることをオススメします。
ここで、シードルとカルバドスを買いました。シードルは今まで飲んだことのないような深い味わいでとても満足しました。
カルバドスはまだ飲んでいません。ウイスキー並みのアルコール度数です。飲む人を選ぶので購入の際はご注意ください。
次回は、オンフルールの中心部を過ぎて展望台のある坂の方へ向かいます。
関連商品・・・残念ながらフランス版は並行輸入品しかなくメチャクチャ高かったです。
日本版も出ているので、この本を参考に日本のおいしい店を探してみてください。