KENです。
前回は、パンテオン内部でストリートアーティストJR氏による人の山とルソーやヴィクトル・ユーゴーのお墓を見学しました。
今回は、パンテオンをあとにします。
アイキャッチ画像は、クリュニー美術館にある聖エティエンヌのタペストリー。
このタペストリーでは、しめやかな通夜が行われている風に描かれていますが、死ぬまでの経緯が・・・エグイ。
外に出て、パンテオンの外観を見渡してみると、クーポラ部分に前回紹介したJR氏作の沢山の人たちの垂れ幕がガッツリかかっていました。
パンテオンの写真左にちょこっと別の教会が写っています。
それが、パンテオン周辺にあるもう1つの見所です。
サン・エティエンヌ・デュ・モン教会(Eglise Saint-Étienne-du-Mont)
※写真は2018夏のものです。2015年の時は、教会の存在を知らず素通りしてしまいました。
元々サン・ジュヌヴィエーブ修道院だったのですが、人が集まるようになり狭くなってしまいました。そこで、改築が行われるときに名前が変わったそうです。
ガイドブックによると、サン・ジュヌヴィエーヴ(Saint Genevieve)の墓が納められているそうです。
他にもジュヌヴィエーヴ関連のネタは沢山書いてあるのですが・・・
教会の名前である「サン・エティエンヌ」て誰?
調べてみました。
エティエンヌがステファノ!?
エティエンヌの名前で調べても情報が出てきません。
代わりに「ステファノ」が出てくるので、変だなと思ったらエティエンヌ=ステファノとのこと。
ちなみに、英語だとスティーブンです。
Étienne=Stephen=Steven
フランス語だけ他の言語と全く違うやん!
言語によって読み方が違うことは、何回かありましたが分かるレベルでした。
例えばSaint Martinが、サン・マルタン(フランス語)でセント・マーティン(英語)とか。
聖ステファノ
キリスト教における最初の殉教者、すなわち信仰のために自らの命を犠牲にした最初の聖人です。
石打ちの刑で殉教したそうですが、この話つい最近見た記憶があります。
クリュニー美術館にあった連作のタペストリーです!
タペストリーを見た時は、エティエンヌがステファノだということは知りませんでした。
ザビエルみたいな人が、石を投げられてボッコボコにされ、あげく殺された酷い話だなくらいにしか思っていませんでした。
どうやらステファノさんは、
「人の子(イエス)が神の右に立っているのが見える」
つまり、
「イエスと神が等しい存在」
と言ったせいで、人々を怒らせボッコボコにされたそうです。
その殉教の場面が、教会のファサード(façade)に描かれています。
※ファサードとは建物の正面のことで、英語ではface。
フルボッコのファサード
2018年夏に訪れた時は、中に入っているので記事を書き次第リンクを貼ります。
次回は、リュクサンブール公園でのんびりしながらおいしいスイーツを食べます。