フランスその37(パリ編PART14)【石打の刑で殉教した聖エティエンヌ】

KENです。

前回は、パンテオン内部でストリートアーティストJR氏による人の山とルソーやヴィクトル・ユーゴーのお墓を見学しました。

今回は、パンテオンをあとにします。

アイキャッチ画像は、クリュニー美術館にある聖エティエンヌのタペストリー。

このタペストリーでは、しめやかな通夜が行われている風に描かれていますが、死ぬまでの経緯が・・・エグイ。

外に出て、パンテオンの外観を見渡してみると、クーポラ部分に前回紹介したJR氏作の沢山の人たちの垂れ幕がガッツリかかっていました。

Panthéon de Paris

パンテオンの写真左にちょこっと別の教会が写っています。

それが、パンテオン周辺にあるもう1つの見所です。

サン・エティエンヌ・デュ・モン教会(Eglise Saint-Étienne-du-Mont)

Eglise Saint-Étienne-du-Mont

 

※写真は2018夏のものです。2015年の時は、教会の存在を知らず素通りしてしまいました。

元々サン・ジュヌヴィエーブ修道院だったのですが、人が集まるようになり狭くなってしまいました。そこで、改築が行われるときに名前が変わったそうです。

ガイドブックによると、サン・ジュヌヴィエーヴ(Saint Genevieve)の墓が納められているそうです。

他にもジュヌヴィエーヴ関連のネタは沢山書いてあるのですが・・・

ツッコミ担当

教会の名前である「サン・エティエンヌ」て誰?

調べてみました。

エティエンヌがステファノ!?

エティエンヌの名前で調べても情報が出てきません。

代わりに「ステファノ」が出てくるので、変だなと思ったらエティエンヌ=ステファノとのこと。

ちなみに、英語だとスティーブンです。

Étienne=Stephen=Steven

ツッコミ担当

フランス語だけ他の言語と全く違うやん!

言語によって読み方が違うことは、何回かありましたが分かるレベルでした。

例えばSaint Martinが、サン・マルタン(フランス語)でセント・マーティン(英語)とか。

聖ステファノ

キリスト教における最初の殉教者、すなわち信仰のために自らの命を犠牲にした最初の聖人です。

石打ちの刑で殉教したそうですが、この話つい最近見た記憶があります。

クリュニー美術館にあった連作のタペストリーです!

タペストリーを見た時は、エティエンヌがステファノだということは知りませんでした。

ザビエルみたいな人が、石を投げられてボッコボコにされ、あげく殺された酷い話だなくらいにしか思っていませんでした。

どうやらステファノさんは、

「人の子(イエス)が神の右に立っているのが見える」

つまり、

「イエスと神が等しい存在」

と言ったせいで、人々を怒らせボッコボコにされたそうです。

その殉教の場面が、教会のファサード(façade)に描かれています。

※ファサードとは建物の正面のことで、英語ではface。

フルボッコのファサード

façade

 

2018年夏に訪れた時は、中に入っているので記事を書き次第リンクを貼ります。

次回は、リュクサンブール公園でのんびりしながらおいしいスイーツを食べます。