KENです。
前回までは、サンジェルマン・デ・プレ地区で買い物をして教会を回りました。
今回は、以前に行ったことのあるメダイ教会について紹介します。
グGoogleマップを見ていたらサンジェルマン・デ・プレ教会から歩いて行ける距離にメダイユ教会があったからです。
もちろんメダイユを買います!
他にも、何故メダイユがこの教会で作られるようになったかを調べましたので、興味のある方はお付き合いください。
サンジェルマン・デ・プレ教会からは地下鉄を使ったルートがいくつかあります。
ただ、地下へ行く時間と乗るまでの待ち時間を考えると歩いた方が早いと思います。
奇跡のメダイユ教会(Chapelle Notre-Dame-de-la-Médaille-Miraculeuse)
まず、メダイユ(Médaille)とはフランス語でメダルのことです。
ガイドブック等ではメダイ教会と紹介されていますが、メダイはポルトガル語ですのでご注意ください。
聖母マリアのお告げを受けた修道女「聖カタリナ(Sainte-Catherine Labouré)」の遺体が、腐らずに眠っている場所として世界中から人が訪れているということです。
ここに来る観光客の大半は、聖カタリナが身に着けていたとされる聖母マリアのメダイユ購入目的で来ています。
実際に、パリ旅行帰りの方からメダイユを貰ったことがある方も多いのではないでしょうか?
一方、熱心な信者さんが多くお祈りをされている場所でもあります。
私はこれまで世界各地の教会を回ってきましたが、信者さんの真剣さが一番伝わってきたのがこの教会です。
小さな教会ですし、少しでも騒ぐと声が響いてしまうので、見学の際はお静かに願います。
教会でメダイユを買いましたー!!
終わり…
ちょっと待ったー!
せっかくなので、何故聖カタリナがメダイを持っていたのかを調べました。
メダイユ制作秘話
聖カタリナは3回聖母マリアを見たそうです。
1回目は、聖ヴァンサンの心臓を見ました。聖ヴァンサン(Vincent de Paul)はフランス出身のカトリック教会の司祭です。
2回目は、謎の子供に導かれて聖母マリアに出会うことが出来たので、「マリアの子供会」を設立します。
※詳細がよく分からなかったのでかなり意訳しました
3回目に聖母マリアが現れた1830年11月27日、聖カタリナは次のようなビジョンを見ます。
聖母マリアが
- 半球の地球の上に立ち
- 指にはめられた指輪の宝石からまばゆいほどの美しい光を放ち
- 足では蛇を打ち砕いている
そのビジョンと同時に聖母マリアからお告げを受けます。
「ビジョンを元にしてメダイを創らせなさい。信頼をもってこのメダイを身につける人は大きな恵みを受けるでしょう」と。
お告げの後に、カタリナはメダイの裏面のビジョンを見ます。
それは、
十字架を支えているMというマリアの頭文字とその下に2つの心臓です。
1つは茨の冠が施された心臓、もう1つは剣で刺し貫かれた心臓でした。
その後1832年2月、 パリで恐ろしい疫病コレラが発生し、二万人以上の人が亡くなります。
その年の6月、愛徳姉妹会はアラデル神父の要請で最初に出来たメダイ2千個を配布し始めたことにより大ブームとなって現在に至ります。
コレラは、下痢や嘔吐を引き起こす危険な感染症の1つです。
当時は不衛生な環境が問題になっており、あのナポレオンも苦慮していたようです。
詳しくは、コチラを参照ください。ただし、食事中は見ないでください。
ちなみに、3回目の時に見たビジョンが、写真のジャンヌダルク像の左側の絵で、メダイのデザインは右の絵になります。
調べた限りでは、メダイユ教会とジャンヌダルクは特に関係がなさそうです。
ジャンヌダルクは、出身のドンレミ村で聖カタリナのお告げを聞きましたが、それはアレキサンドリアの聖カタリナなので別人です。詳しくはコチラ
お土産タイム
パッケージされたメダイユ
メダイユはバラでも売っていますが、保存用にはパッケージされたこちらをオススメします。
私は家族の分と知り合い分で数個しか買いませんでした。
2015年当時は、芸能人のどなたかが願いがかなったということで、それに触発されて数十個単位で爆買いしている日本人もいらっしゃいました。
シスターが金額を計算をするのが大変そうでした。
次回は、教会近くにある高級食材店グランド・エピスリー・ドゥ・パリへ向かいます。
2018/09追記
再び来訪しました。
以前と変わらず、日本人がメダイユ買ってました
以上!